【 日本語へのこだわり 】

 ホンモノの日本語を話していますか? 金田一春彦(Kindaichi Haruhiko) <角川書店>
 この本は1.知っておきたい日本語の特徴 2.日本語に表れる日本人の性質 3.言葉の知識を増やす の3章から成る。
 印象深かったのは「日本語だから九九が覚えられる」という話。小学生の頃に「ににんが四」「にさんが六」と唱えて覚えたが、こういったものは欧米にはなく日本独自のものだという。数表現において日本語に優位性があるとは全く意外なこと。海外で買物をすると簡単な釣銭でもずいぶん待たされる、がこの話で納得した。この本を読み終えたら日本語がずいぶん好きになった。

 日本語練習帳 大野 普 (Ono Susumu):著 <岩波新書>
 “思う”と“考える”の違いを考えたことがありますか? 著者曰く“思う”とは「一つのイメージが心の中にできあがっていて、それ一つが変わらずにあること」。“考える”とは「胸の中の二つ、あるいは幾つかを比較して、これかあれかと選択し構成するすること」と説く。その言葉が持つ本来の意味を説いて、正しい使い方を説明している。
 このような日本語の違いは繊細な心のあり様にも思考をめぐらすことも必要になる。日本語の奥深さを理解し、それを表現できれば、人の心に届く文章が書けるのだろう。難解でこの本を読破するまでに何回も挫折した。

 日本語を反省してみませんか 金田一春彦:著 <角川書店>
 最近いいかげんな日本語を話している・・・という思いから、この本を手にしたのですが、この作品はとても興味深く、しかも面白かった。
 日本語を考えていくと日本人のものの考え方、暮らし、文化にたどり着く。言語と文化は切り離せないという思いを強くした。言葉はコミュニケーションの手段であると共に、思考の道具でもある。
 きれいな日本語を話すには生き方までが問われてしまう。

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